KAGA ONSEN
©山代温泉観光協会
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ウェルネス&リトリートの時間
加賀百万石の
日本文化リトリート
加賀の地が最も栄えた江戸時代。徳川幕府を除いて日本最大の石高と財力を誇り、その力を文化事業に投じたことで知られる加賀前田家は傑出した「文化大名」として、その名を後世に残すことになります。
当時の中央政府である徳川幕府との確執や警戒を巧みに交わしながら、その富を芸術・学問の振興に注ぎ込み、名工や文化人を全国から招き、京都の公家文化と江戸の武家文化の双方の影響を受けた独自の日本文化を創り上げました。
©石川県観光連盟
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その高度な美意識と文化的芸術は現代まで息づき、能楽・茶の湯・伝統工芸・加賀料理などに継承されています。
また、「加賀三湯」の名で知られ、それぞれ異なる趣と景観を有する1300年以上の歴史を持つ3つの温泉地、隆盛を極めた加賀藩の面影を残す城下町、北前船の栄華を誇った船主邸など、京都・江戸とは異なる系譜を辿った味わい深い歴史情緒に溢れています。
加賀温泉郷と日本の伝統美に包まれ、心ゆくまで癒しの時と日本文化リトリートをご満喫ください。
歴史ストーリー
加賀温泉郷が紡ぐ
1300年の物語:
加賀三湯から成る加賀温泉郷。それぞれが異なる歴史的歩みと趣きを有し、この地に紡がれてきた文化的豊かさを感じさせます。
その一角 – 山代温泉は、西暦725年に高僧・行基が白山登錫の途上で霊長八咫烏の指授により温泉を発見したことから始まると伝えられている、歴史情緒溢れる温泉地です。
©石川県観光連盟
江戸時代には湯治場として栄え、外湯文化を移す “湯の曲輪” が象徴的です。日本各地の有名温泉地で見られる外湯文化は、共同浴場を中心として温泉宿や商店が立ち並び、心身を癒すために滞在した旅人たちは街を浴衣で歩きながら温泉情緒を楽しむという円熟した文化的景観を創り出しました。この中心に位置する共同浴場を総湯と呼び、総湯を中心とした温泉街の街並みを北陸特有の名称で “湯の曲輪” と呼びます。その趣は明治時代にも引き継がれ、当時の文化人を魅了し、与謝野晶子、泉鏡花、魯山人など、日本文化に大きな影響を与えた偉人が愛した温泉地としても知られています。
山代温泉はこの歴史的景観を現代に復元するプロジェクトを平成22年に実現し、かつての総湯を再現して、現代の旅人がかつての温泉情緒を体感できるような街並みを整備しています。
霊鳥の導きから温泉守護の為の薬王院温泉寺を創建した中世の時代 – 円熟した外湯文化を作り上げた江戸時代 – 文化人たちが西洋文化と向き合う中で鮮やかな日本文化が浮かび上がる明治近代 – そして湯の曲輪の再興へ。1300年の物語を現代に紡ぎ、 美しき景観と日本のこころを宿す加賀温泉郷-山代温泉で奥深い歴史情緒をお楽しみください。
加賀の伝統文化が
時を超えて伝える
日本の美:
日本文化が爛熟した江戸時代にあって、最も裕福といわれた加賀藩は、その財力を文化政策に活用し、今なお世界的に評価される日本の伝統美の原点 – 工芸・茶の湯・食・能楽・庭園など – に絶大な影響を与えたことで知られています。
そのような加賀藩の文化振興の結晶でもある美しき「九谷焼」。
1655年頃に、加賀藩の支藩である大聖寺藩主・前田利治の命により、九谷村の陶石を使って釜を築いたことが始まりと言われています。その後、わずか50年で一度途絶えてしまいます。
この最初の50年間で作られた九谷焼を古九谷と呼び、豪快で深みのある色彩で知られ、美術的・希少性の観点から現代でも非常に高く評価され高値で取引されています。その後19世紀になって加賀藩領内で再び陶器生産が再開され、大聖寺の有力商人であった豊田伝右衛門が九谷焼の再興を志して、私財を投じて窯を築いたことをきっかけに、伝統工芸としての精神は息を吹き返し、その後明治近代から現代に至るまで、名工を輩出し続けています。 まさに日本におけるルネッサンスの物語であり、壮大な文化再興プロジェクトが加賀藩の財政的豊かさと文化を重んじる心が重なって創出された歴史ストーリーが、今なお、加賀に訪れる多くの人々の心を掴んでいます。
また、その美意識は食の分野にも波及します。国の登録無形文化財としても指定された「加賀料理」。
京料理と双璧をなす日本の誇るべき食文化であり、加賀藩をバックボーンとした武家文化を色濃く表しています。儀礼や格式を重んじると共に、加賀藩が遂行した美術工芸・茶道の影響を受け、料理そのものだけではなく、九谷焼や輪島塗の器、華や掛け軸で季節を映すおもてなしなど、食を取り巻く文化的環境そのものが加賀料理の基盤となっています。
また、海と山の豊かな恵みを味わうことができ、金沢周辺の加賀野菜、能登半島で寒暖の潮が交わる海が育む豊富な海鮮、味噌や醤油などの発酵文化など、ジャパンガストロノミーを代表する地域でもあります。
明治から昭和にかけて活躍した北大路魯山人は、「器は料理の着物」という言葉に代表されるように料理を引き立てる食器への美学と美食家・料理人としても名を馳せた、まさに食と工芸を総合芸術として融合させた文化人ですが、若き日に加賀山代温泉に滞在して陶芸を習い、食と工芸、その美意識をこの地で追求してきた姿は、加賀料理の感性に重なります。
現代でも、加賀温泉に訪れた旅人は、九谷焼や加賀料理に代表される、随所に散りばめられた伝統的な日本の美意識 – その芸術的表現とその背後にある規律とおもてなしの精神文化 – に心を打たれます。温泉リトリートと共に、加賀の伝統文化が時を超えて伝える日本の美を存分にご満喫ください。
ACCESS
Ishikawa Prefecture / Kaga City
特急サンダーバード約1時間20分
北陸新幹線約25分
北陸新幹線かがやき約2時間30分
加賀温泉郷 – 山代温泉
外湯文化の温泉
情緒と街歩きで
癒される
リトリート
現代に復刻した山代温泉の「湯の曲輪」。 江戸から明治にかけて栄えた日本の忘れられた原風景 – 温泉情緒を現代に復活させ、1300年の歴史の深み、風情ある街並み、文化的営みを随所に感じる温泉街です。
©山代温泉観光協会
明治時代の内装・外観を復元した「古総湯」、霊長による温泉発見導きの起源を伝承し四季折々の美しい景観と重要文化財の格式を有する「薬王院温泉寺」、理と器の調和を追求した食の文化人として知られる魯山人縁の地「魯山人寓居跡 いろは草庵」「九谷焼窯元須田菁華」など、歩いて回ることができるコンパクトな温泉街の中に、それぞれの時代の息吹を肌で感じることができる魅力に溢れています。
陶芸・和菓子作り・茶室体験・畳作り体験などの日本文化体験、加賀料理の美食を味わう割烹・寿司店など、1日滞在しても飽きさせない奥行きの深い温泉街です。
旅人それぞれの楽しみ方と奥深き歴史情緒に溢れた山代温泉で、日本文化リトリートを心ゆくまで。
加賀クラフトアートの旅
時を超えて紡がれる日本の伝統美を訪ねて
加賀藩の文化政策によって隆盛を極め、京都と江戸の両方から影響を受けた加賀の伝統美。
その心は九谷焼や加賀料理など、この地域独自のクラフトアートと文化的表現に受け継がれています。
「石川県九谷焼美術館」は、九谷焼の始まり、そして再興の契機にもなった大聖寺にあります。この地域は加賀藩の支藩であった歴史都市として認定されており、武家文化を色濃く現す7寺院・1神社を集約した山ノ下寺院群が、当時の城下町の趣を現代に遺しています。美術館では、古九谷・再興久谷の2つの歴史を辿りながら、数百年に渡って保全されてきた貴重な九谷焼の数々を鑑賞することができます。またより本格的な体験を希望される方は、加賀の各地に点在する現代作家の窯元へ訪問したり、「九谷焼窯跡展示館」で貴重な窯跡史跡を観覧し、絵付けやろくろ体験を楽しむことができます。
またもう一つの加賀の伝統工芸として輪島塗が有名ですが、その土台を支える「山中漆器」が加賀温泉郷の1つ山中温泉エリアで作られています。400年の歴史を有し、豊富な木材を活用して、山中温泉の発展とともに湯治客へ白木地の土産物を製造していたことから始まった山中漆器は、その後も技術を磨き、現代は伝統的な木製と現代的な合成漆器の両輪の製造拠点として全国一位の生産額を誇ります。特に、木地作りの技術に長け、輪島塗の土台も提供しており、「塗りの輪島」「蒔絵の金沢」に並ぶ「木地の山中」と呼ばれます。そんな山中漆器の隠れた魅力を発信する、オープンファクトリー・カフェ・売店を兼ね添えた「工房 静寛」では、分業体制で行う漆器作りの全ての工程を1つの場所で見ることができ、木と向き合い作られる日本の伝統的な器の魅力をカフェで体験したり、本格的なワークショップ漆器作り体験も楽しむことができます。
加賀で発展した日本の伝統美に触れ、実際に体験することができる深淵なクラフトアートの旅に、ぜひ一度お越しください。
加賀橋立 北前船集落
日本一の栄華を誇った富豪達の物語
士農工商の身分制度が確立された江戸時代にあって、見習いの船乗りから始まって船乗りへ、そして最終的には船のオーナーとなることで誰でも大成功できるという夢を追いかけ、多くの庶民が大海原へ漕ぎ出しました。その裏では、荒れ狂う日本海に飲み込まれ帰らぬ人となった者も数多くいる中、それでも1往復で千両(現在価値で1億円)稼げると言われた北前船は、人々の心を強く動かす魅力を持っていました。また、北前船は北海道の昆布を西日本に運び、これを契機に昆布出汁をベースにした和食文化が形成されたことから、文化を運んだ船としても重要な歴史的使命を果たしています。
加賀は城下町としての歴史に重なる形で、この北前船の重要な歴史を有しています。その貴重な史跡が残る加賀橋立は、北前船で巨万の富を築いた船主が住居を構え、当時は「日本一の富豪村」と呼ばれました。北前船航路で豪商に成り上がった船主は、これまでの農村漁村では見られなかったような格段に規模の大きな家を作り、貴重な文化財の数々を保有していました。明治の初頭に町全体が大火に襲われ多くの建物が失われますが、豪商たちの財力を知らしめるかのように復興に際しては以前にも増して、豪壮な邸宅を建てたことも、この地域の印象的な歴史ストーリーとなっています。このように北前船経済圏によって作られた、加賀橋立の特徴的な笏谷石や赤瓦の街並みは重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
現在は当時の貴重な文化的資産を継承・保全しようと有志が集い、旧酒谷長兵衛家住宅を「北前船の里資料館」として公開して北前船文化の発信拠点として、橋立に残る各種な貴重な文化財を巡るガイドツアーや、当時の食文化を体験するイベントなどを提供しています。
ぜひ、歴史浪漫に溢れる加賀橋立を歩き、その壮大な夢に触れてみてください。
ONSEN EXPERIENCES
TOURISM GUIDE
©山代温泉観光協会


Pick Up
加賀温泉郷と伝統美を堪能する
2泊3日の旅
奥行きのある加賀の魅力を日本文化リトリートでたっぷり満喫できる2泊3日の旅をご紹介します。